新生東京寄席(仮)
「よせ」と言われても続く娯楽の話

このページ、新装開店しました。
連載が中断しておりましたがめでたく再開です。
こんどはお笑い・寄席の話だけでなく
エンタテインメント全般の話題をお届けします。

第5回「席亭が行く、五月の落語」

いらっしゃいませ、こんばんは。
モーニングTOKYO終了のショックから、
未だ立ち直れない(笑)横山です。

また、少し間が空いてしまって恐縮です。
別にショックで、何もお話する気が
沸かなかったわけではないのですが、
思うことが多すぎて、
どこからお話すればいいのか考えていたんです。
おそらく。

で、考えた末に、
今回は自分が見に行く予定の落語会のことをお話しします。
あらかじめお断りしておきますが、
おそらく、これからご紹介する落語会は
全てチケット完売だと思います。
そんなもの紹介してもねぇ・・・。
なんてことは気にせず、さっそくいきましょう。


その一.巣鴨四丁目落語会(5.13、巣鴨Studio FOUR)
以前、東京寄席で紹介した落語会。
この会の魅力は、そのときのコラムをご参照ください。

紹介した当時は、まだ知る人ぞ知る落語会で、
ごく一部の立川志の輔師ファンの「秘密結社」とも言える
密やかな集まりだったのです。

ところが、昨年半ばあたりからは、
チケットの売れ行きが早いのなんの。
どうやら、志の輔師の多くのファンに、
この会の存在がバレてしまった様子(苦笑)。
落語会当日に次回のチケット販売を行うのですが、
ここでかなりチケットが売れてしまうようで、
要は、一回見逃すと
次回のチケットが取れる保証が無くなってきたのです。

無理やり詰め込んでも80人が精一杯のスペースで、
志の輔師の落語が聞けるのはここだけ。
紹介といっておきながら何ですが、
皆さん、私の楽しみを奪わないでくださいね(笑)。


その二.立川談志独演会(5.17、かめありリリアホール)
立川流家元、立川談志師の独演会。
人によって、好き嫌いは大きく分かれますが、
どうあれ、関東地区では間違い無く、一番客の呼べる噺家。
従って、チケットは既にソールドアウト。

特に今回は入院前、東京での最後の独演会。
家元が何をやるのか、注目が集まります。

昨年末、リビング名人会でかけた「芝浜」は
言葉も出ないほどの素晴らしい出来
(これを見たことは将来、自慢できるはず)でしたが、
年が明けた直後の厚生年金ホールでのひとり会は
体調がすぐれないようで、正直、散々な出来でした。
ところが、3月の北とぴあの独演会でかけた「笠碁」は大当たり。
袂を分かつた小さん師と家元の関係を髣髴させる、
ある意味、家元にしか出来ない「笠碁」。
大変結構でした。
この順番からすると、今回は・・・。

まぁ、出来が良かろうが悪かろうが、
家元の生きざま自体に魅力があるわけで、
そこに家元がいて、何かが始まれば、それでもう十分。
こういう事言うと、「信者」と言われてしまうのでしょうね。
ただ、円生師も志ん生師も
初代春団治師も松鶴師も知らない世代としては、
何が起こるか分からないスリリングな落語ドキュメントを、
いつも家元に探してしまうのです。


その三.第二回東西落語研鑚会(5.22、よみうりホール)
新聞でも話題になった、春風亭小朝師を中心とした
人気落語家で結成された「六人の会」主催の落語会

今回は六人の会から、
立川志の輔師、笑福亭鶴瓶師、柳家花緑師が出演。
これに上方から桂文枝師、笑福亭三喬師の助演という豪華な顔付け。

この会の魅力は、六人の会のメンバーによる熱演もそうなのですが、
日頃、東京ではお目にかかれない
上方の噺家(しかも大御所)が出演すること。
ある意味、落語会でのオールスター興行とも言えます。
今回のお目当ては、当然、文枝師と三喬師のおふたり。

小朝師はプロデュース上手というか、
話題作りの手法には長けており、
この会がどのように進化していくのか、大変楽しみです。
今後、この会を通じて、
東西の落語が激しく研鑚されるよう期待しています。

ちなみに7月に行われる第三回では、上方からは月亭八方師が登場。
東京ではめったに落語を披露する機会がないので、
これは要注目でしょう。
そして上方(?)からもう一人、意外な(?)刺客が。
その人の名は、笑福亭笑瓶
落語、やるんですよ。


その四.柳家小三治独演会(5.31、鈴本演芸場)
チケット入手ということなら、この会が一番、困難かもしれません。
発売開始から、10分程度で完売したそうです。

前回は、「芝浜」を披露した後に、好きな本を朗読するという演出で
気がついたら、約3時間半に渡る長丁場。
今回はどのようになるのやら。
私は小三治師のマクラが大好きなので、
今回はたっぷりとお願いしたいなと思っております。
できれば「やかんなめ」が生で聞けたら、嬉しいのですが。

この会のチケットが取れなかった方に、お知らせです。
小三治師は5月上席、浅草演芸ホール
夜の部の主任(トリ)を勤めます。
主任は他の出演者より、時間が長めにとられていますので、
独演会ほどではありませんが、たっぷりと楽しめますよ。

お勧めはGW明け。
昨年のこの時期にも、
浅草の夜の部の主任を勤めていらしたのですが、
GW明けの6日、客の入りが3割程度の客を前に嬉々として
「野ざらし」を熱演されたのが強く印象に残っているのです。
そういう時にこそ、乗られる方のようで・・・。
これはあくまで、個人的な印象でしかないのですが。


5月に行く予定の落語会はこんなトコですね。
これ以外にも、行きたいものもあるのですが、
東京の試合があったりするわけで、どちらを取るか・・・。


5月好日
新生東京寄席 席亭
横山 講志


追伸
最近、落語36号(弘文出版)というムック本を買いました。
少々値段(¥2,000)は張りますが、
東京落語家名鑑は素晴らしい出来です。
もちろん、それ以外のコラムも、落語ファン必読でしょう。

05/08/03 UPDATE

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10/17/01 「松竹と吉本はそれほど違うのか?
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10/30/01 「私が愛してやまない芸人さん(その1)
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